会長就任のご挨拶

ウイズコロナでの船出と同窓会のさらなる飛躍を求めて

 

会長 八田誠治(機械工学科昭和49年卒)  

 

 2020年度京都工芸繊維大学同窓会(以下KIT同窓会と呼ぶ)の5月の理事会(書面会議)で推挙をうけ、6月の総会(書面会議)でKIT同窓会会長として信任を受けました、八田誠治です。

 前山崎達夫会長の後を受け、KIT同窓会としては第6代目の会長となりますが、新型コロナウイルス感染状況の下で大変な船出が予想されます。

 KIT同窓会は平成19(2007)年に産声を上げて13年経過しています。釈迦に説法かもしれませんが、京都工芸繊維大学の学部統一を受けて、それまでの同窓会であった京都工大会と衣笠同窓会も平成22(2010)年に合流して今日のKIT同窓会に至っています。KIT同窓会の新体制が整ったその年には大学とKIT同窓会が一体となって盛大に60周年(開学110周年)を迎えられたのが昨日のように思え、期待に胸ふくらませたものでした。しかし、その期待も萎んでいく中で前山崎達夫会長が新たな組織の在り方を示されました。その間にいろいろな考え方や、軋轢がありましたが、その垣根を取り払い、真に同窓会組織の在り方と体制を見直され、「会則」の改定と「会議体規程」の制定を行われました。2期4年にわたってのご苦労と、ご尽力は万人が認めているところです。

 この新たな同窓会の体制を受け継ぎ、軌道に乗せ発展(おこがましい言い方ですが)させることが、私に課せられた使命と思っています。その中で会長という重責で武者震いばかりして足が思うように動かせない状態です。でも、今期の理事に就任していただいた方々は、同窓会活動に熱い思いを持っておられる方々ばかりで、英知と力をお借りして、理事をはじめ同窓生の皆様方のご協力の下で新たなる船出をしたく思います。

 中でも、二つの会議を同窓会活動の根源として引き継いでいきたく思います。一つ目は「支部・基盤同窓会」です。同窓生で構成されたあらゆる個々の同窓会を集結させたもので25団体がKIT同窓会に集結し、それぞれの団体から理事、代議員が選出され組織運営を行っている。このことを説明していきたく思います。また、学生会員とOBとの交流であるクラブや同好会にも参加を呼び掛けていきます。若年層をも取り込んだ同窓会意識を盛り上げていきたく思います。また、「口は出さぬが、金はだす」の姿勢のもとで、会則に従って活動交付金をお渡ししていきますし、秋の「松ヶ崎祭」と連動して共同企画事業を行っていきたく思います。二つ目には大学と同窓会の「連絡協議会」の効率化と機能化です。これについては前山崎達夫会長からも申し送りを受けています。本学は実学(実験・実習)と研究開発に特色を持たせているので、対面授業を外したITを用いたオンライン授業ですべてが乗り切れるはずもなく、また新入生にはパソコン関連の機器の充実も課題になっています。さらに「京都工芸繊維大学基金」の基盤充実と合わせて、種々の課題に協力していきたく思います。

 アンダーコロナ状態から脱却しても2,3年はウイズコロナの下での同窓会活動が予想されます。経済活動は従来の遅れを取り戻そうとしていますが、学術・文化・芸術などの社会活動は今までとは同じように行かないのではないかと思われます。仕事も会議も「オンライン会議」や「書面会議」に代わってしまうのが当たり前になるかもしれません。3つの密接を避けるためフェイスtoフェイスの会議は開かなくなるかも。

 でも「同窓会活動の目的は会員相互の交流と親睦、ならびに大学への寄与」という不変のミッションの下では何か物足りなさを感じながら、社会状況の変化に対応していきたく思いますので、同窓生の皆様方、よろしくご協力のほどをお願いいたします。

 


会長退任のご挨拶

任期を終えて

 

前会長 山崎達夫(養蚕学科昭和35年卒)

 

 年明けに始まった新型コロナウイルスの災禍は、予想を超える感染力で世界中に拡散、未だ防御抑止の対策も儘ならず、収束の見込みも立っていません。

 想定外の異常事態の発生を受け、同窓会の運営、日常活動は緊急の対応を迫られました。時期が年度末と重なり、例年行ってきた決算監査業務、新年度の事業計画や予算作成のための会合打合せが、大学の閉鎖で会場確保も出来ず最悪の状態におかれました。ことに本年度は役員改選期と重なり新役員の選考手続き等にも制約が生じ苦慮しました。この間支部・基盤同窓会には活動自粛を要請し、事務局職員の安全対応にも留意したところです。

 政府の発する緊急事態宣言に伴う要請に従い、これまでの集合、対面による打合せ、会議等の開催は適わず、書面、メールなどの通信手段に頼る連絡、審議、決裁での対処をせざるを得ない状況におかれました。

 会員、代議員、役員の皆様のご理解とご協力を頂き、ギリギリの所で、令和元年度を締め、本年度の事業計画、予算編成を行い、新役員の選出選任を終えることが出来ました。この間の連絡広報の手段が限られ、会員の皆様には大層ご心配ご不自由をお掛けすることになり申し訳なくお詫び申し上げます。

 2期4年の任期を、この様な混乱の中で終えることに、会長就任時の経緯を思い返し、重なる想定外の出来事に運命の悪戯かと驚くばかりです。母校学部在学中の不勉強、不精勤の反省と悔悟の念もあり、与えられた任務を人生最後の勤めと心してお受けし都合4年の任期を果たし終えた今は、安堵と感謝の気持ちでいっぱいです。この間、一方ならずご指導ご協力を頂いた会員、関係者の皆様方には、心より御礼と感謝を申し上げます。また在任中の不手際、非礼の数々についても、深くお詫び申し上げます。

 振り返れば、会長就任にあたり、同窓会の運営に関しガバナンスの強化と組織機能の再生を掲げ、皆様のお力添えを拠り所に改革、活性化に全力を傾けました。新たに会の理念、目標を再確認して「ミッションステートメント」を制定、それに基づく会則の改定、組織の再構築と機能化を進めました。また活動の現場、拠点となる支部・基盤同窓会との連携強化に最重点を置き、オール同窓会の揺るぎない団結と連携体制の確立を目指しました。その成果は着実に実りつつあると実感しています。日常活動の領域では、学生会員との交流の場を提供し、支部・基盤同窓会との共同企画や相互支援を通じての新たな取り組みも始まりました。大学との関係においては、連絡協議会の機能を高め、教育研究支援や共通課題について理解を深めました。開学120周年・創立70周年記念行事では母校より基金基盤の充実強化の協力要請を受け、本会からの寄付と合せ、会員の皆様からも基金口座への直接振込でご協力を頂きました。直近では、コロナ禍で困窮、困惑する本年度新入学生会員全員に緊急奨学支援金を贈り、激励、支援を行いました。

 これまで同窓会の運営諸活動は友情の絆を大切にした交流親睦を図ることを基本に、常に対面、集合、交流の形を取って進めて来ましたが、今回のコロナ禍により、人を避ける非接触と言う新状態での選択が求められることになりました。今後はデジタル革命の浸透やIT 化の流れを伴って、新事業モデルが現れ技術の分野でも変革が急速に進むことが予想されます。新しいフェーズでの会の運営、活動の在り方の再構築が必要です。逆境を逆手に、本会のさらなる発展向上と皆様方のご活躍ご健勝をご祈念申し上げ、退任のご挨拶とします。