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繊維科学センター平成29年度ネオファイバーテクノロジープロジェクト研究報告会に参加して(2件の報告) (2018.04.10掲載)

「平成29年度繊維科学センター研究報告会に参加して」

 

真多勇夫(繊維化学科 1962年卒業)

 

 本年3月16日の「繊維科学センター平成29年度ネオファイバーテクノロジープロジェクト研究報告会」を聴講したきっかけは、KIT同窓会会員からのメール情報による。

 私は総合繊維メーカーを定年退社してから約20年を経過しており、その間、業界の状況や技術の変遷進歩の外側にいながらも、緩い関心は持ち続けていたので、久しぶりに興味をそそられ、野次馬的興味から聴講させていただいた

現役時代には、ビニロンの製造現場に約10年携わり、その後レーヨン、ナイロン、ポリエステルスパンボンドなどの生産管理を経験してきた。

 お蔭で、本研究報告会の報告内容については、詳細な技術的内容は別として、概念的には、生半可ではあるが半分ぐらいは、理解できたような気になった。

 研究報告では報告順に「セルロースコンフォメーションの制御可能性の研究」は、イオン液体中のセルロースの形態を非溶媒の添加によりコントロールできるというものであり、「綿繊維の耐燃性と熱参加反応機構の研究」ではリン系難燃剤の効果の仕組みの考察が興味深かった。次にポリ乳酸繊維の結晶化と強度に関する考察、およびポリ乳酸繊維性能を向上させる研究も曳糸性を考慮した別の汎用性ポリマーと共通するものであった。

 後半の発表では美術工芸資料館の織物資料のデータベース化は、貴重なサンプルの価値を高めるための大切なことが分かった。次の子宮頸がん検診用の採取器具の検証は企業との提携で効果が上がりそうに思えた。最後の「次世代スマートテキスタイルの創造と標準化」と題したスマートテキスタイルの概念は、人間にとって役に立つ機能性をテキスタイルに持たせる事と理解した。しかし従来からの機能付加、加工改良と同じではないかと思えたが、繊維素材とその加工技術ならびに環境負荷も考慮した総合的な「スマート」化と理解したい。

 最後に本大学のアイデンティティーの一つとして繊維関連講座の充実を期待したい。

 

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真多 勇夫(繊維化学科 1962年卒業)
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H29年度京都工芸繊維大学繊維科学センター補助事業研究報告会に出席しての所感

 

中村成臣(繊維化学科 1968年卒業)

 

 研究報告会の配布資料に、「本学繊維科学センターは、本学が蓄積してきた繊維科学・工学分野での研究と教育の実績を引き継ぎ、発展させる事業の展開により ①新繊維科学・工学体系を確立して、深みのある繊維文化の醸成に寄与 ②本学の多くの研究者の連携を促進して、繊維素材の一層の高機能化と新機能開発 を主な目的とする。その目的達成の一環として補助事業「プロジェクト研究」があり、今回、その対象研究発表の場である。」とあった。参加はとくに制約がなく、同窓にも案内をいただいた。はじめての参加であった。

 

感じたことを以下に述べる。

 1. 発表は、基礎的な構造解析、作用機構メカニズムの理論化に主眼がおかれ、より実用的意味付けや新機能付加への展望、そのへんの必要プロセスに関する説明が少なかったような気がする。もちろん限られた時間で、多くの研究アプローチの中から、何を報告するか、難しい面もあろうし、学生や研究関係者を想定対象にした発表会かもしれない。しかし、理論的アプローチは、開発研究には不可欠であっても、そこから得られる新機能や付加価値展開の可能性を確認するための手段である。本センターのみならず、本学の特徴とせねばならない点は、工学的展開や応用拡大などの実用的意義の探索であるはず。ならば、それらの点を、自信をもってはっきりさせ、発表できる段階になったものと、途中段階のものと、その区分が発表時にわかるようになっていると、一般的部外者にはありがたかった。

 

 2. 科学の応用拡大や工学的展開の視点から考えると、「美術工芸資料館蔵染織関連からみる幕末明治期の欧州産プリント裂事情」は聴きごたえがあった。とくに、過去の染織資料のプリントや捺染技術の科学的分析調査、画像解析による織構造の判別調査など、現存繊維資料に新しい解釈や視点を提供する意味で大きな学問的意味があるように思えたこと、さらに、芸術的文化的価値を持つ繊維造形遺産を、その芸術的価値や意義を、科学的分析的な知見を加え、整理して後世に残すことは、文化遺産の保存とともに、一般人への啓蒙活動として、大きな意義があるように思えた。京都の有形・無形の文化遺産を毀損することなく保存し、次代へ継承していくプロジェクトとして、「京都・文化遺産アーカイブプロジェクト」が、2014年に発足したらしいが、その一環にも加わり体系化してほしい。

 

 3. また、大学が持つ広く啓蒙活動の視点からいうと、「次世代スマートテキスタイルの創造と標準化」の発表は、テキスタイルの現状レビューであり、分かりやすく、大変ありがたかった。ただ、モノづくりの点では、中国や韓国、東南アジアにおけるトレンドも聞きたかった。確かに、最近、繊維業界の話題は、ファッション動向として、主マーケットである欧米を取り上げられるのはよくわかる。しかし、モノづくりや素材に関連する日本の繊維業界のわれわれの立場からすると、その製造拠点の情報もぜひ聞きたい。欧米マーケット情報がそのまま反映した動きをしているのか、その点も確認したい気がした。また、その動向をリードする、国や機関も知りたかった。

 

 4. 本学はグローバル化を目指して久しい。また、すでに学内には海外からの留学生や研究生が、学内構成員のかなりの割合になっていると聞く。にもかかわらず、研究発表は日本語であった。もちろん、スライドや資料は英語が多く使われているが、グローバル化に対応した研究発表という雰囲気ではない。また、参加者は全員日本人で、学内にいる多くの外国からの研究者や学生が認められなかった。とくに、開発途上国で繊維産業を、今なお基幹産業として発展させていかねばならない国からも、多くの留学生が学びに来ているはずである。にも拘わらず、その姿が見えないのは寂しい。

 

 5.本センターがさらに、大学が「GO OUT & NETWORK」する拠点になってほしい。同窓も支援したい。

 

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中村成臣C43卒
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繊維科学センター平成29年度ネオファイバーテクノロジープロジェクト研究報告会のご案内

日時:2018年3月16日(金)13:00-16:20

場所:京都工芸繊維大学西部構内 ベンチャーラボラトリー 1階ラウンジ

キャンパスマップ:https://www.kit.ac.jp/uni_index/campus-map/

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古山学長がトビタテ!留学JAPANの「教育のグローバル化最前線のインタビュー」をうけました。


くらしを支えた蚕糸業展(主催:NPO法人 北近畿みらい、後援:京都工芸繊維大学)


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2017.11.11 くらしを支えた蚕糸業展(主催:NPO法人 北近畿みらい、後援:京都工芸繊維大学)
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学生の活躍


古美術研究会の長年の社会奉仕活動に対して、学長懇談会が執り行われました。(2017.10)

 

古美術研究会の概要

 本会は1949年(京都工芸繊維大学設置時)に、課外活動団体として設立されて以来、「文化財に親しみ、歴史に触れる」を主眼に、様々な活動を行っております。

 普段の活動としては、定期散策・部会などが挙げられます。月に一回程度、部員の中から数名を「散策幹事」として選出し、その幹事を中心に来月の散策場所やそれに関するレジュメの作成などを行います。また、部員同士で申し合わせての不定期の散策(通称:ゲリラ散策)も行っております。

 春には他の課外活動団体と同様に、新入生勧誘も行います。本会では「新歓散策」と称して、新入生とともに主に京都市内の神社や仏閣を訪れます。これをきっかけに文化財に興味を抱く新入生もいるため、本会としては「文化財の価値を部員以外にも広く知っていただく」活動の一つともいえます。

 冒頭でも述べた通り、古美術研究会は京都工芸繊維大学設置時から存在する、歴史ある課外活動団体の一つであります。そのため、本会ではOB・OGの皆様との交流の伝統が引き継がれております。OB・OGの方々の中には、文化財の保存活用の分野の第一線で活躍しておられる方もいらっしゃいます。現在の文化財行政の様子をご教授いただいたり、文化財修理現場の見学会をご案内頂いたりと、部員にとって文化財への理解を深める貴重な機会の一つと言えます。

 

社会貢献活動

 また本会は「関西学生古美術連盟」に属し、毎年開催される他大学との合同散策・合同合宿などにも参加しています。学内だけでなく、学外の文化財に興味を抱く学生とも交流することで、大学の垣根を超えた活動も行っております。

 その一つが、公益財団法人京都古文化保存協会(以下 古文化保存協会)が主催する「非公開文化財特別公開」における警備・案内ボランティア活動です。「非公開文化財特別公開」は、京都に存在する文化財の文化的活用を図ることを目的として催されます。関西学生古美術連盟では古文化保存協会より委託を受け、所属する団体が公開の対象となる神社仏閣や住宅などの警備・案内などを担当しています。

 毎年春と秋に開催され、毎回各団体の担当箇所が変更されますが、本会では賀茂御祖神社(下鴨神社)をここ数年継続して担当させていただいております。繰り返し担当することで文化財の取り扱いやご案内のコツ・神社に関する知識などを深めることができ、翌年にはより質の高い活動を先輩から後輩へと引き継ぐことができます。また、その活動を通して学んだことは、普段の散策において文化財を鑑賞する視点を養うことにもつながっています。    

 


本学学生フォーミュラ参戦プロジェクトチームGRANDELFINOの活躍に対して、学長懇談会が執り行われました。(2017.10)

2年連続3度目の総合優勝に加えて、世界ランキング3位の高成績です。


本学ロボコンチームForteFibreの活躍に対して、学長懇談会が執り行われました。(2017.10)